1996年3月31日(第1日)
東京〜アムステルダム〜イスタンブール


成田空港の出発ロビー
人がたくさんいてびっくりした空港ロビー

 いよいよ出発です。今、成田空港の第二ターミナルの出発ロビーの上のレストランのテーブルの上で、早速モーバイルしています。今日は、もう春休みの最終日というか、3月最後の日なのにこれが結構混んでいるんです。いったいみなさんどこに行くのでしょうか。
 それと、もう一つご報告が。荷物、内緒ですが、全部で約45キロあります。そのうち、機材とフィルムなどは手荷物のリュックの中に入っているのですが、その極フツーのリュックが実は16キロもあって、密かに私の肩に食い込んでくれるのです。これは、早いところ消費できるものを消費しないと自分自身の首を絞めるかもしれません。おろおろ。さて、まず第一関門の荷物のチェックイン。いったいいくら超過料金をとられるか、それとも無事に通過できるか。続きはイスタンブールから。


 荷物は無事に、チェックインゲートを通過しました。案の定、私のトランクが一番大きかったです。機材と、非常食が結構答えてるのかもしれないです。早く消費しよう。
 私たちの乗ったJALの飛行機は、定刻より45分遅れて、12時15分に目的地のアムステルダムに向けて離陸しました。私は体につけた貴重品袋の収まりが悪く、何となく居心地がよくありません。なんとか、うまくからだを落ち着けようとこころみましたが、だめ。結局浅い眠りで起きたり寝たりしていました。飛行機はロシアのハバロフスクの沖合までまっすぐに北上し、その後シベリアの上を通って、サンクトペテルブルグの上を経由してアムステルダムに向かいました。飛行機が西に向かって飛んでいるので、つまり太陽を追いかけているわけで、いつまでたっても、外は昼のままです。これは妙な感覚でした。結局、アムステルダムから南に向かってイスタンブールに行く途中で日が暮れました。
 さて、そのアムステルダムのスキポール空港には滑走路の脇にうさぎがいたりしました。東京の友人に忘れてきた仕事先の住所の問い合わせの電話をかけようと躍起になりましたが、クレジットカードの使える電話のはずがどうもうまく行かず、結局KDDのジャパンダイレクトを使いました。
 イスタンブールには日本時間の午前6時頃につきましたから、ちょうど18時間くらいかかった計算です。外は、あいにくの雨。おまけに私たちは、乾燥地帯に行くという頭だったため、雨具の準備はほとんどありません。最初から、やられました。ホテルに着いたのが現地時間で午前1時過ぎくらい。さすがに疲れています。そして、今、とりあえずの原稿をアップしようとしています。

ミニコラム スキポール空港のうさぎ
スキポール空港
ウサギは写っていないので
さがさないように
夕方、日本からの直行便がないのか、高いのかよくわからないが、最終目的地へのトランジットのための寄港地として、とりあえず私のシルクロードの旅『ユーラシア大陸横断バスの旅』の記念すべき第一歩が、オランダのアムステルダムのスキポール空港に記された。日本から約11時間のフライトだった。空港に飛行機が着陸してタキシングウエイを空港のビルに向かって走っているとき、窓の外の滑走路脇の草むらになんだか動くものを見つけた。何だろうと思って目を凝らすと、これがなんとウサギである。私が見かけただけで4頭いた。「あ,うさぎ,うさぎがいた」と声を上げると、お隣の日本人ビジネスマンは「フランスにはもっといっぱいいますよ」と言う。
それにしても、このウサギたちも妙なところにすんでいるものだ。確かに、鉄砲撃ちはこないし、草は食べ放題だし、騒音にさえなれてしまえば住み良い環境なのかもしれない。草刈りの手間を省くために、空港で飼われているとか。どうでしょうね。
 長旅の上に、もう一回、アムステルダム-イスタンブールを飛行機で飛ばなければならず、うんざりしていた気持ちを楽しい話題を提供してひきたたせてくれた、うさぎであった。 一日、フライトばかりで、おまけにイスタンブールについたらなんと雨。初日からついてない。

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