1996年9月13日
カリマバードにて


    
ウルタルピーク     カリマバード
ナガルに行く途中で見た
ウルタルピーク
   カリマバードの風景
緑の中にアルチット城が浮かんでいる。

 ホテルの前には大きな山の壁がある。このホテルの立地はすばらしく、前にある壁は左からゴールデンピーク、ディラン、ラカポシが見え、振り返って見ることはできないが、後ろにはウルタルピークがそびえている。このウルタルピークは、日本の有名登山家がなくなったところでもある。前の山の壁が朝日に染まるところを見たくて、朝5時に早起きしたけれど、今日はあまりにはれていて朝焼けにならずどうもいけなかった。がっかり。
 ホテルのすぐ下にフンザ川とナガル川の合流地点があった。朝食後、そこから対岸のナガル川の方に入って、氷河の観光である。昨日、長いこと星空に見とれていたら風邪を引いたらしい。今回こそ、体調を崩さないように気をつけようと思ったのに、失敗したらしい。
 車でナガル川沿いに入ること2時間くらいで、ホーパル氷河についた。途中で吊り橋を渡ったり、後ろに見えるウルタルの峰峰の眺めを楽しんだりした。車は屋根の幌をはずしたジープで、風通しはすこぶるいい。途中の山の中腹に天をさす様にまっすぐにのびるポプラの大木を見た。その針のような鋭さと自然にとけ込む美しさは本当に見飽きない眺めだった。ホーパルの氷河の上にはカパルピークがそびえていた。
 氷河への入り口にあり、車をその駐車場に止めたホテルの庭でカパルピークを見ながらお茶とクッキーをいただいた。なぜか、イギリス人の青年が一緒に座っていて、お茶をすすり、クッキーを食べている。話を聞くと、大学を出て放浪しているとのこと。この図々しさがないとだめなのかもしれない、世界を放浪するには。
 ホテルにもどってお昼を食べた後、カリマバードの観光に出かけた。まずは、アルチット城へ。断崖絶壁の上に立つ城はすでに廃墟になっている。断崖はびっくりするほど高く、下の川がとても遠く見えた。断崖と逆の側は、民家が密集していて、その民家の写真をとると住民が吹っ飛んできて抗議するから、絶対に取らないようにと厳しく注意があった。なるほど、高いところから見下ろすような具合になっているので、丸見えである。こりゃ怒るわね。
 城の中で、ツアーの仲間のリュックにはたき落とされるような感じでデジタルカメラを落とした。カメラはそれっきりスイッチを兼ねたレンズの開閉スロットがうまく作動しなくなってしまった。リュックを背負っていた人は気がつかなかったようで、私はあえて強く抗議をしなかった。
 同じくカリマバードにあるバルチット城は現在修復中で、ゆくゆくは博物館としてオープンするとかで観光できなかった。少し残念だ。
 町の中心の商店街でこのツアー初のおみやげショッピングタイムがあったが、買いたいものが見つからず、中央アジアに持って行くべく、すこしクッキーなどを買った。そこからぶらぶらと歩き、20分ほどでホテルに着いた。
 今日は電気がつくという話だったが、結局つかなくて食堂のガス灯の光で絵はがきを書いた。お湯も出ないので、冷たい水で手足を洗って寝た。

シャングリラ日記
ホーパル氷河とカバルピーク
手前の黒っぽいところが
ホーパル氷河。
奥のピークがカバルピーク
 今日は、金曜日でイスラム教の休日である。私たちがつくと、ホーパルの町の子供達がわらわらと寄ってきて少々うるさかった。ここらの子供はなぜかペンをほしがる。私は、観光中にメモを取ったりするのに、ひも付きのボールペンを首から下げている。ウエストポーチの他に、3台のカメラをぶら下げているので、どうしてもものの管理がおろそかになるので、前回の中国タクラマカンの旅行から、トンボの『フィールドウォーカー』(定価500円)という首かけボールペンを愛用している。前回の旅行で中国の国内では、本当にペンが不足しているのかと思って、持っていたものをこの首かけ一つのこしてみんなあげてきたが、ここいらへんではペンがないわけではなく、ペンなら観光客が簡単にくれるのであえてそれをねだっているらしいと言う話を聞いた。何が本当だかしるよしもないが。

"前日"へ   "翌日"へ

"パミール、天山を越えて"日程


冒険者の宿 金の割り符亭


ニャーニーズ・アイランド