1996.7 石垣旅行記

 明けて二日目。7:30から朝食だったので、その前に屋上に上がってまったりしよう!と思っていってみると、すでに5人くらい来ていた。のんびりと石垣の朝の空気を吸い込んで朝食の時間になった。朝食を済ませ、支度をして迎えに来てくれた"さうすぽいんと"のスタッフの車で出かけた。

 今日は山越えのルートでなく、海辺をぐるっと回っていった。朝から石垣の青い海を満喫しながらいやがおうでもマンタへの期待が高まる。

1本目、石崎マンタスクランブル
 そして今日の1本目はやっぱりマンタでしょう。ということでポイントは"石崎マンタスクランブル"。そうそう今回はメンバーの一人のなんと200本記念。4匹のマンタの絵の描いたスタッフ特製のシャツを着ていざポイントへ。
 昨年行ったメンバーから聞いていた話だと、「計5回行って4回目の最後がニアミス、5回目でやっと会えた」とのことだったので1週間今回のが遅いとはいえ簡単には見れないのかな?と思いながらエントリー。全員がエントリーして、呼吸を整えていると出てきてくれましたマンタ君。距離にして約20mくらい離れてはいたものの、予想をはるかに超えた大きさにけっこう感動。それでも体長約2.5m程で小型のほうだということだった。ホバリング状態になることなく行ってしまったのでもう一度戻ってくるのを待った。20分くらい経って戻ってきたときには、今度は距離にして5mくらい、ちょうど目の高さよりちょっと上のところを泳いで行った。1回目よりぜんぜん近い。二班に別れていたもう一方にいたメンバーに至っては、マンタの背中にのっかていた体長5cmほどのホンソメワケベラが確認できるほどの距離というからほんとにまん前を通った。ぼくは持っていたMX-10で数枚写真を撮った。上がってきて200本記念のシャツに4匹のマンタが描いてあったのがよかったのかなぁという話になり、「ぜんぜん違うポイントでもこれ着てるとマンタが来たりして」と冗談まで言っていた。

2本目、吉原アーチ
 真っ黒なクマノミ、普通のクマノミ、ガラスハゼ、ツノハタタテダイなどを見た。後半は地形ポイント。水深10mくらいから岩の間を通って水深4m位に抜ける。上を見ると真っ青な海に太陽の日が差し込み、その日差しが波で揺れて幻想的だった。普段の伊豆では地形のポイントへはほとんど行くことが無いので結構感動。ダイビングを始める前から地形に差し込む日の光は自然の素晴しさみたいなものが感じられ好きなのだ。MX-10で何枚か写真を撮った。シャッターのロックを忘れて訳のわからない写真も何枚か撮ってしまったのは失敗だった。

 2本終えて陸に上がりお昼を食べにサービスに戻った。お昼はソウキソバだった。なんでも豚のスペアリブ(?)を石垣ではソウキといい、これが入っているとソウキソバ、入っていないと八重山そばと言うのだそうだ。デザートはパイナップルとスイカ、さすがに南の島パイナップルが非常においしい。あんまりにおいしいので食べすぎておなか壊しそうなくらい。

3本目、荒川
 砂地があり幻想的な感じがした。砂地の根にはヨスジフエダイが群れていた。今回はビデオを持って入った。この根のところにタテジマキンチャクダイの幼魚がいたのでそれをとっていたらいきなり上からマダラタルミの幼魚が画面に入って来てびっくりした。砂地にはガーデンイールがいて、みんなが確認した後GOサインが出たのでビデオで映しながらひと泳ぎした。もちろん近寄れば彼らは引っ込む。後でカメラもってたメンバーに「出てくるまで待ってんの暇だったよ」って嫌みいわれた。

 夜はペンションの屋上で夕食だった。遅れてきた二人も合流した。夕食のメニューは手巻寿司。なぜかうちのテーブルは3人しかいないのに4人いるテーブルよりご飯、海苔の無くなるのが早かった。夕食を済ませたのち花火をしに出かけた。行く途中で雨が降ってきたのでちょっと雨宿り。スコール程度でやむだろうと待つもなかなかやまない。あきらめて帰りかけたころやんだので、せっかくだからやろうということでもう一度向かった。10連発の打ち上げ花火を横にみんなで並んで一斉に上げようとしたのだが、火の付の悪いのがあって一斉に上がらなかった。それだけでなく後から火が付いたやつは1発出た後倒れてしまって横向きに地面を這うように発射してしまった。途中お巡りさんが来て「ハブが出るから気を付けてね」と言って帰って行った。結局ビデオを撮っていたのでぼくはあんまり花火できなかったけどどっか出かけたらやっぱり花火するのはいいな。雨の上がったあとの雲の切れた空にはきれいな満天の星空。東京から脱出してこっちに来ようかなってちょっぴり本気で思った。

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