Bar Lupin



昭和21年秋 太宰治と坂口安吾


Bar Lupin、ここは、時間が止まった場所。

50年前の太宰治と会える。

バールパン
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ルパンの看板
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パーシーさん
さゆりさん
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ルパンのドア
「本日休業」の貼り紙が、、、
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ルパン 東京都中央区銀座5−5−11
昭和3年創業。太宰治、永井荷風、泉鏡花、菊地寛、直木三十五、坂口安吾、遠藤周作
開高健など数え切れないほどの作家が出入りした有名な文壇バー。秋山庄太郎、林忠彦
など多くの写真家も出入りしたそうです。
太宰治らを撮った林氏の写真が店内に飾られています。
たもの木を使ったカウンター、戦時中接収されかかった鉄脚の椅子など、昭和11年の
改築時からの雰囲気を伝え続けています。
昭和26年以来、名物ママの弟がバーテンダーをつとめています。
野坂昭如を最後に常連作家は姿を消したそうです。

店 内
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店 内
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右から、織田作之助、坂口安吾、
太宰治の写真
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初めて行かれる方へ
日曜日、月曜日が休み、営業時間は17時〜23時ですが、お盆休みなどもあるでしょ
うから、行かれる前に確認した方が良いでしょう。

メニューが無いので、知らないと最初面食らってしまいますが、料金は安いです。 参考までに今年6月に後輩と行った時は、次のオーダー、2人で5,670円でした。  モスコミュール 2杯  ハーパーロック 1杯  ハーパー水割り 1杯  ジントニック  2杯 たくさん飲めば、高くつくのはもちろんですよ。(笑) カクテルの知識がある程度あった方が良いかもですが、お店の人が親切に教えてくれま すので安心です。女性にはチャーリーッチャップリンがお勧めです。
カウンターが15席(狭いので、14人しか座れないと思う)ボックスが18席(相当 詰めて座れば)です。 カウンターに座った方が格段に良いので、早めの時間帯に行きましょう。 私は今まで11回行きましたが、21時を過ぎるといっぱいになって、入れないで帰る お客さんもいます。 時間が許せば、17時から行って、太宰治が座った絶好の位置に座りましょう。
マスターは、忙しいのでなかなか話せないし、一見話しかけずらい方のように感じます が、とても優しい方です。 早い時間に行って、すいていれば話せるので面白いですよ。
客 層 かつては文壇バーでしたが、今はそれを知らないで来るお客さんが多いようです。 場所柄、仕事帰りのサラリーマンが多いですが、料金が安いせいか、若い女性の2人組 のお客さんもいます。 もちろん、文壇バーだったことを目的に来る方もいますよ。いつぞや隣に座った3人組 のお客さんは「M大学の文学部なんです」とマスターと話していました。

ついに撮った超感激写真。

太宰治の写真
バールパンで太宰治がカウンターの椅子に座った写真は、彼の写真の中では一番有名な
写真ではないでしょうか。珍しく、ネクタイもしているしベストも着ています。

この写真は、山口県出身の写真家である林忠彦氏が撮影したものですが、当日、林氏は
織田作之助を撮影中、ベロベロに酔っぱらった太宰治が「おい、俺も撮れよ。織田作ば
っかり撮ってないで、俺も撮れよ」と言ったので、最後の1本のフラッシュバルブで、
トイレの引戸を開けて、ギリギリ奥まで下がって撮影したそうです。
林氏はうるさい男だなと思いながらついでに撮ったそうですが、「僕の作家の写真のな
かでは、一番多く印刷されて評判になったのだから不思議だ」としています。

また、店内にその太宰治らの写真が3枚飾られていますが、これは昭和55年にテレビ
の番組で取り上げられた際に、NHKから贈られたそうです。

ついにGET!!
太宰治テレカ
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ルパンのマッチ 表
ルパンのマッチ 裏
地図入りです。
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ついにGET!!
太宰治ポストカード
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林 忠彦(1918−1990)
山口県徳山市出身の日本を代表する写真家です。
北京で敗戦を迎えた林氏は、1946年に帰国。相次いで創刊された「カストリ雑誌」
を中心に写真を発表して、一躍人気写真家となりました。
戦後風俗を題材とした記録写真に加え、1948年から「小説新潮」に文士シリーズの
連載を始めました。太宰治の写真の他、散らかった部屋の中で執筆する坂口安吾の写真
も有名です。
林氏の出身地にある徳山市美術博物館では、オリジナル・プリント20数点を常設展示す
る「林忠彦記念室」があり、ここでは、バールパンの一部を再現しています。

林忠彦氏


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