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機関−冷却系

Holts ラドウエルド
アルミラジエター



●Holts ラドウエルド (ラジエター漏れ止め・漏れ予防剤)


これはあくまでも筆者の事例であることをご承知おき頂ければ幸いです。



筆者のラジエターは特に冷却水漏れを起こしたことはなかったが、
この製品は「予防」という効果もあり、使用していた。
長距離走行が多く、しかもそれが全くの過疎地ばかりであったので、
何かあってからでは遅いという考え方で日常整備を行なっていたからであるが、
結果としてこのことが仇となる。

冷却水交換毎に3回使用した3年後の冬、ヒーターから温風が出ないという症状が起った。
モーターは回っており、冷却水が漏れているわけでもない。
ヒーターコアへ繋がるパイプを追っていくと、ある位置までは熱いがそれからあとは冷たいことがわかった。
要するにここで詰まっているわけである。

全ての冷却水を抜き、ヒーターへのパイプをヒーター手前で外し、
ラジエターキャップを外した口から水道水を勢いよく注ぎ込んだところ、
パイプからどす黒い粘着状の固まりがドロドロと出てきたのである。
コイツが詰まりの原因だったのだが、正体はラドウエルドであった。

ラドウエルドはラジエターはもちろん、エンジンブロック、ヒーターコアと、
冷却水の通り道全てに行き渡り、その内壁にこびりついていたわけだ。
もちろんそのおかげで防錆効果と漏れ予防の恩恵には賜っていたのであろうが、
最終的にヒーターコアはオーバーホールすることになった。

現在でも冷却水の通り道には明らかにラドウエルズが残っている。
単純に使用法が間違っていたと言えるのかもしれないが、
とにかく、予防として使うのであれば冷却水交換毎に使う必要はなさそうである。
Holtsさんに怒られるのを覚悟で言うと、「漏れるまで使うな」と筆者からは言いたい。







●アルミラジエター (クーリングショップ ドット ネット)


2回目の車検時(153500km)にラジエターを交換した。
とくにオーバーヒート気味になるわけでもなく、水温は安定していたが、
転ばぬ先の杖、予防的な交換である。

実のところ1回目の車検時(89000km)にも、主治医の46様(ガレージミニ旭川)が
程度のいい中古ラジエターに交換してくれていたのであるが、
そういう気を使っていただいているおかげで、こちらは好き放題に乗り回せるわけである。

ラジエター交換に際して46様と、価格と性能を天秤にかけ、
どいつにするか検討が行なわれたのだが、
要するにどれが一番安いかということに帰着した。
特に冷却に関して不安がある車両ではないので、
コア増しなどの高級品である必要がまるでないからである。
ラジエターは、鋳鉄エンジンであるミニにおいては事実上の消耗品であるから、
品質さえ問題なければ安いに越したことはない。

で、純正ラジエターがなかなか強烈な値段なのに対し、
社外品に25000円前後のものがあったので、それにする方向で決定していたのであるが、
車検の直前、46様から非常に魅力的な情報が寄せられた。
中頓別のMさんの車両がオーバーヒート気味なのでアルミラジエターを導入したのだが、
これが品質に問題ないのにえらい安いらしいというのだ。
取り付けた46様が太鼓判を押しているわけだから、こりゃいいに違いない。
Mさんから教えてもらったのが、コレ
26800円であるから、購入を決めていた社外品とほぼ同じである。
当然のことながらこちらに決定、現在このラジエターが車両に装着されている。



現在、取付後35000km走行、丸1年使用した印象であるが、とにかく冷える
いや、冷却に不安がなかった筆者の車両にとっては、冷えすぎるのである。
純正の3連メーター水温計しかないので、正確にどのくらい変わったのかは計測不能だが、
これまで水温計がど真ん中を指したまま安定していたののに対し、
現在では真ん中に達することはほとんどなく、真ん中からやや下を指している。

夏の間はとくに問題はないが、もっとも問題なのは冬期間のオーバークールである。
冷えすぎるので時期を見てグリルカバーを装着することは必須で、
エンジンがオーバークールとなることを避けられたとしても、
ラジエターを経由した冷却水がヒーターユニットに送られるため、
過剰に冷えた冷却水のためヒーターが効かないのである。
こうなると、当然デフロスタから出る温風も温度の低いものとなるので、
フロントガラスの凍結を招く事態となる。

とはいえ、これまで不安だったというわけではないものの、
オーバーヒートの心配は皆無になったとはいえる。
先日の日本縦断の際、何度か渋滞に遭遇したが、
電動ファンすらあんまり回らず、アルミラジエターの威力を思い知った。
オーバーヒート気味の車両でもなければ、北海道ではそれほど必要というわけでもないと思うが、
内地では、コイツにしておけば安心だろう。



ちなみに、筆者の入手したアルミラジエターは、
たまたま水温センサー(電動ファンを回すためのサーモスイッチ)が初期不良で、販売元に交換してもらったのだが、
その際の対応が非常に迅速かつ丁寧で、「もし取付工賃が発生するなら負担する」という話までいただいた。
スイッチはずして付け替えるだけなので、せいぜいLLCが抜ける分を足さないといけないくらいのものだからと言うと、
「ではLLCを送ります」という申し出も頂いた。
抜いたLLCを再度戻すつもりだったので丁重に辞退したが、誠意は十分過ぎるほど感じる対応であった。
一応保証書にも初期不良の場合の保証内容は書かれているが、
型どおりに解釈すれば、取り付け前に発覚した水漏れに関する保証である。
以上、通販情報として付記しておく。→クーリングショップ ドット ネット



(2008.2.24加筆)
総走行距離24万kmに達し、このラジエータも87,000km近く使用したことになるが、
購入時に付属してきたキャップを早々に交換した以外、不都合は発生していない。
冬期間冷えすぎる症状に関しては、サーモスタットを純正のもの(88℃)に戻すことによって解消した。
この距離を使用した上で一切不都合がない状況から、十分な耐久性を持っていると言えよう。








注)「ラジエターは、鋳鉄エンジンであるミニにおいては事実上の消耗品」

現代のクルマのエンジンは総じてアルミで出来ているが、ミニのエンジンブロックは鉄である。
したがって、エンジンを冷却するLLCも鉄のエンジンブロックを循環している。
LLCの通り道の内壁がサビを発生すれば、そのサビがLLCに混入し、ラジエターのコアに詰まっていくことになる。
構造上冷却が弱点といわれているのだから、コアが詰まって冷却効率が落ちたラジエターがいいはずはない。
したがって、ラジエター自身のサビと、エンジンブロック内のサビのダブル効果で、
ミニのラジエターは現代の一般のクルマよりもはるかに速いペースで交換を強いられるのである。

ちなみに、ミニのLLCもアルミエンジンのクルマよりもはるかに速いピッチで汚れる。
冷却系にもよろしくないが、ヒーターコアも弱点といわれているミニであるから、
汚れたLLCで走っていればヒーターコアも目詰まりし、いずれエライ目に遭うことになる。
たいした値段のものではないので、LLCくらいはせめて車検毎に交換したいもんである。
ちなみに筆者の交換頻度は年1〜2回(20000km〜30000km)である。






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