▼機 関
▼シャシ
▼電気系
▼ボディ
▼消耗品
▼その他
BACK
エンジン
冷却系
├点火系
吸排気系
サスペンション
タイヤ
ブレーキ
バッテリー
└電装品
インテリア
エクステリア
     (リペア)
潤滑油
燃料
添加物
├車載品
オーディオ



ボディ−エクステリア (リペア)





Me500 〜錆をプロテクトする




非常に有効な錆対策として、「Me500」というものがある。
筆者も使用しているが、ボディリペアの経験がある人であれば、
その使用方法は極めて容易であり、
また、施工箇所は錆を完全に封じ込めることができる、まさに優れものである。

さて、そもそもこの「Me500」を知らない人も多かろう、
というか、知ってる人の情報源がほぼ限定できるキーワードである。
たぶん大半の人はガレージミニ・ノースランドのウエブサイトで存在を知ったか、
そこから情報を得た人から聞いたかいずれかだと思う。
というのも、Me500に関する情報は、
少なくともウエブサイトにはこれくらいしか存在していないと思われるからである。
そこで、Me500に関して当方が知り得た情報をここで提供することにした。
なお、この情報提供に際してのガレージミニ様のご厚意に謝意を表したい。

さて前述のとおり、ウエブサイト上のMe500に関する有効な情報は極めて少ないのである。
というのも、Me500はどこの店頭にも並んでいない。
あくまで業務用としてのみ、これを使用する業界に販売されてきたからである。
したがって購入を考えて、販売しているところ、
あわよくばネット通販しているところがヒットしないかと検索した方は、
たぶん徒労に終わったものと思う。

製造販売しているのは札幌市にある塗料製造会社(名前は伏せる)である。
前述のとおり、その製品の性格上、大量にさばく業販しかしていないので、
われわれが小売店などの店頭で目にする機会は皆無といえる。
なにせ、上記画像の缶には内容量すら表示されていない。
業販なのでそういう細かいことは不要なのだろう。

ガレージミニK岸さんから、Me500の取扱説明書の写しをいただいてきたので、
内容をかいつまんで紹介してみよう。

(用途)
・錆びた金属の錆の進行を防止(錆は除去しなくてもOK)
・錆びていない金属の錆防止
・木材の防腐・カビ防止(地中内もOK)
・コンクリート等の防水およびクラックの補修

(特徴)
・錆を除去しないで、その上から直接塗布が可能
・上塗り塗装が可能(ラッカー塗料以外)
・パテ付けが可能
・耐熱約1000℃
・約12時間で完全乾燥(硬化状態はガラス質)
・硬化すると無公害
・密着性に優れている

(理論)
・錆に浸透し金属に含まれている水分を除去し錆を凝固
・金属の上に防水膜を作り、酸素を遮断して金属の酸化を防ぐ


また、クルマのサビに対する使用方法を簡単に説明すると、

・錆びた箇所に薄く1回目塗布し15分ほど乾燥させる(指触で塗布表面に強い粘着感)
・2回目の塗布を1回目と同様の要領で行なう
・再び15分後にパテ施工
・6時間以上乾燥させ、以降は通常の塗装等施工と同様


ちなみに、Me500の形成する皮膜は紫外線で劣化するため、
光が当たるような箇所に使用する場合は
塗りっぱなしでなく塗料を上塗りするのが望ましいそうだ。

ところでこのMe500は、その特徴が酷似しているため、
POR-15と同じものなのではないかと考えている方もいるようだ。
今回、ガレージミニのK岸さんに伺ったところ、
Me500はPOR-15とは似て非なるものなのだそうだ。
確かに、Me500の1〜2回目塗布に至る乾燥時間が15分であるところが、
POR-15の施工行程を見ると(→参照)4〜5時間と大きく異なることから
同じものではないことは明白なようだ。

K岸さん自身、POR-15も使用したことがあるそうで、
POR-15はひとたび開封したら、
早期に使い切ってしまわないとすぐ固まってしまうそうだ。
この話は当方の知人も同様のことを証言しており、
購入しても開封後数ヶ月で使い切る前に固まってしまうので、
ここ2年くらいの間に、すでに3缶購入したそうである。
とはいえ、Me500もキシレン50%含有という強烈な揮発性であり、
保存状況によっては同様の結果になるかもしれない。

さて、Me500の入手であるが、
現在も製造業者さんが個人向けに販売しているというわけではないので、
問い合わせて分けてもらえる可能性もないとは言えないが、
そういう業種の方でもないので問い合わせ自体がご迷惑になる可能性もある。
 (2009.11.7訂正)
ガレージミニさんでも業務用に入荷しているだけなので、
とくに販売する予定もないが、問い合わせはけっこうあるそうで、
希望されれば送って下さるそうである。

内容量が明記されていないので、缶を物差しで採寸してみた。
直径約10cm,高さ約15cmの円柱状であるため、容積はおよそ1,180ML、
このことから内容量はおよそ1,000MLであると想像される。

これはK岸さんも仰っていたが、
ひとりで買うよりも何人かで共同購入したほうがいいと思われる。
というのも、当方も使ってみたが、Me500はサラサラの液体で、
薄く塗布するため、かなり広範囲に使っても少量あれば足りてしまう。
大量に残ったところで、揮発してしまったり水分を吸うとダメになってしまうから、
長期保存するのは好ましくないだろう。
常識的に考えると、ひとりで使い切れる量ではないことから、
数人で分けるのが賢明だと思われるのである。

最後に、K岸さん曰く
「ミニを大切にする人に使っていただきたいので、お分けしています」

確かにこれ使ってまでサビと戦う姿勢を見せる人は、
きっとミニを大切にする人であろう。



参照:ガレージミニ・ノースランド (連絡先等はこちらでご確認下さい)




2009.11.7追記

2009年2月にオートメカニック誌でMe500が紹介され、
その際、販売元の(株)フクニチ様が問い合わせに応じる旨と問い合わせ先が併記されていたが、
このたび、フクニチのウエブサイトが発足したようなので紹介しておく。
今後、Me500の入手に関しては、こちらに直接お問い合わせいただければ幸いである。

Me500販売 株式会社フクニチ http://me-fukunichi.jp/









▼機 関
▼シャシ
▼電気系
▼ボディ
▼消耗品
▼その他
BACK
エンジン
冷却系
├点火系
吸排気系
サスペンション
タイヤ
ブレーキ
バッテリー
└電装品
インテリア
エクステリア
     (リペア)
潤滑油
燃料
添加物
├車載品
オーディオ