自臭と他臭
◆ 意識すれば感じる自分の口臭・・自臭症の起こり始め・・嗅覚閾値と自意識・・どうすればいいか?

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自臭症について-口臭とは?

自臭(鼻臭)が起こるメカニズム

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自臭症の典型的なパターン

仮面他臭症

自臭症について

自臭症の謎と問題

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自分の臭気はわからないのに他人の臭気はなぜわかる?−自臭症の謎

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他臭症の人はなぜ自分の臭いが認識できないのか?自臭症の人の口臭は、妄想なのか実在するのか?

自臭症の人は臭いを感じることが出来ても、他人はなぜわからないことが多いのか?自臭症の人の嗅覚の不思議

   

自分の臭気はわからないのに他人の臭気はなぜわかる?
---自臭症の謎

人の息が分かるとき 名前:スウィッチ 10/14(月)10:22

お早うございます。前々から思っていたことを
お聞きしたいのです。自分のニオイはよく意識出来ない時に
ふとそばの人の息がかかると、ニオイがはっきりと
分かる時があります。私の考えでは複数のニオイが
ぶつかってふだんより強力になっているのか、と。
妄想に近いですか?
自分のことが分からないくせに人が分かるなんて、と
自責心もあり、ますます緊張します。でも、
ずっと読ませていただいて、唾液の質の低下が一因だと
分かりました。舌磨いて数年になりますから。
本当に、いつもありがとうございます。


RE:人の息が分かるとき 名前:HONDA 10/15(火)01:13
>お聞きしたいのです。自分のニオイはよく意識出来ない時にふとそばの人の息がかかると、ニオイがはっきりと分かる時があります。私の考えでは複数のニオイがぶつかってふだんより強力になっているのか、と。妄想に近いですか?

そのトリックは、実に簡単です。人間の嗅覚の特性の結果の現象です。

嗅覚は、同じ臭気(嗅覚刺激)が続くと麻痺してしまい、臭いを感じなくなり、次の新しい嗅覚刺激(臭気)に備えようとします。したがって、人間はずっと、同じ臭気を感じ続けることは不可能なのです。自臭症の人の、「常に臭気を感じる」というのは、次のような理由によって錯覚が起こるのです。

あなたの場合は、自分の臭気は常にあるために、自分の臭気に対しては嗅覚麻痺が起こり無臭(臭いを感じません)と思うのですが、不意に側に他人の異なる臭気があった場合には、嗅覚は新しい刺激として認知します。その臭気も持続してしまうとやがては、わからなくなり嗅覚は次の嗅覚刺激が起こるまで休んでいます。

この嗅覚の特性のために、本当に会話の時に臭い人(他覚的病的口臭症)は、会話のたびに周囲の人は不快を感じますが、本人は常にその臭気と一緒にいるために、全く、自分の口臭が悪臭であることは感覚として認識できないのです。だから、周囲の人が非常に困惑します。

逆に、自臭症の人は、「常に口臭を感じる」と訴えることが多いです。人間の嗅覚の仕組みを考えるとありえないことですが、このようなケースは、自分の臭気があったりなかったり、断続的に起こるので常に臭気があると錯覚するのです。このことは、自臭症の人の口腔生理機能が非常に不安定であることをも物語っているのです。

実際に、このような人でも、自分の口臭以外で、もっと、臭いところに連れて行くと最初は臭がりますが、やがては、全くその臭気を感じなくなることは実験で証明できます。実際の臭い臭気が常にあり続けると、臭気を感じ続けることはできないのです。

皆さんは長時間、同じ臭気を同じレベルで、感じ続けた経験はありますか?ない筈です。

このように、自臭症の人の訴えは、口臭や嗅覚についての専門的な知識を持たない多くの歯科医や、家族などが聞いた場合は、まるで、患者が妄想を言っているように思えて、自分たちの知識不足を省みず、なぜそのような訴えがあるのかを詳細に調べず患者の精神を疑ってしまう為に、自臭症を患者の妄想と思い込み、精神科的な問題のある人と決めつけ訴えそのものを一笑に付してしまうのです。あるいは、不気味に思います。

患者は、人格を専門家から否定されたような感じになるので、そのことで、不信感を抱いたり精神的問題に発展することが多いように思います。

しかし、従来の口臭に関する専門書自体が、そのような扱いになっているので、仕方がないですが。

>自分のことが分からないくせに人が分かるなんて、と自責心もあり、ますます緊張します。

その自責の念を忘れないことです。自臭症の人は周囲のしぐさなどにとらわれて、自分自身を見失ってしまう人が多いです。

まずは、自分自身を冷静に色々な角度から分析してください。自分自身を理解するするところから、問題が理解できてきます。

そのように自分自身を認めていくことで、緊張感は減少するでしょう。わからないことが緊張を高めるのです。



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