舌と舌苔について
舌磨き

口臭と舌苔-1 舌を観察してみる

口臭と舌苔-2 舌苔を観察してみる

口臭と舌苔-3 舌苔を取りすぎるとどうなるか?

口臭と舌苔-4 正常な舌苔と病的な舌苔

舌苔を除去するということ

舌のヒリヒリ感について

白い舌苔と唾液の白濁と鼻臭

過剰な舌苔は何故つくか?

舌の正常な構造

舌苔を取り除くことについて

舌苔についての考え方−舌苔が部分的に欠落することと口臭

寝起きの白い舌苔

舌苔は人から移るんでしょうか?

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舌苔はなぜ臭うのか

舌苔の臭気について

舌苔に対する考え方と取り組み方について

舌磨きの悪癖と口臭抑止としての緑茶常飲の常識の誤解

「舌苔が突然剥げ落ちる事」の意味について −−それでも、舌苔除去は続けますか?

食後の舌苔

裂溝舌について

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口臭外来:口臭外来で舌磨きを指示されたら?

HONDA流舌苔除去法

舌を磨くことの医学的・歴史的考察

舌みがきを科学する・・犬猫でもやらない舌磨き

舌の運動・ひょっとこ運動・くいしばり運動について

舌の奥の構造について
   

HONDA流舌苔除去法
舌苔は取ってはいけなかったの? 名前:のり 9/13(木)21:05

舌苔を取ると、匂いが少なくなると思って、
1日何回もタオルや歯ブラシで取っていました。
それが慢性になるなんて知りませんでした。
今ではもう他人の車に乗るのも、バス旅行も恐怖です。
一日中口の中がベタベタしています。
痰か鼻が口の中に入ってくるのだと思います。
このベタベタだけでも解消できればいいなと思います。
どうぞよろしくお願いします。


HONDA流舌苔除去法−1 名前:HONDA 9/14(金)00:43

舌苔を物理的に取り除く方法は、口臭を抑制する方法として大昔から庶民が行ってきた方法です。
口臭を治すすべのない庶民が経験的に仕方なくその場しのぎの方法として延々と行ってきました。
確かに過剰な舌苔を物理的に取り除くと口腔内感覚はさっぱりして一時的に口臭も少なくなりますが、根本的に解決したわけではないのですぐに復活します。
過剰な舌苔を持つ人は、元々、粘膜過敏があったり口腔内乾燥などの要因を持っているので、そのような物理的刺激によって舌の繊細な粘膜は容易に損傷を受け、それを修復しようとしてさらに舌苔が付着していき、過敏はさらに加速して場合によって口臭はひどくなっていきます。
舌苔を物理的に取り除く限りは永遠に口臭は解決しないでしょう。あくまでも、どうしようもない場合の一時的口臭抑制方法です。
もっとも、老齢により寝たきりの老人とか、根本的な解決が難しい人の口腔衛生管理としては有効な手段になることもあります。

この物理的に舌苔を取り除く習慣を文化として花開かせたのは、江戸時代の遊廓における遊女ではないかと思います。彼女達は自分の商品価値を高めるために嗜みとして舌苔除去を行いました。
取り除く器具も非常に洗練され、当時は高級な鯨のひげを用いていたようで、浮世絵にはたくさん残っています。おそらく現在のブラシよりもはるかに性能は良かったと考えられます。遊女は、職業がら客にきわめて接近するのでたしなみとして行ったのです。
この遊女と同じ方法を推奨しているのが現在の歯科を中心とする歯科医の考え方です。臭いものは取り除くと言う考え方です。したがって、対症療法であるので必要に応じていつまでも行う必要があります。


一方、漢方医や内科医などの医者は、舌そのものの状態を判断して内科的治療の診断として学問体系を発展させていきました。
舌の表面は、皮膚ではなく胃や腸の内壁であって、舌の表面(舌苔の状態や舌の状態などの形態的変化)に臓器の異変が現れるとする考え方で、医学的な情報の長い集積から治療に役立ててきました。
内科医は舌苔を物理的に取り除くのではなく、舌苔の状態を分析してその結果、西洋医学でいう炎症や内分泌異常、自律神経失調、代謝異常を見極めて内科的手法によって根本的な解決を計ることから、正常な舌の状態に戻す事によって、舌苔の観察を重要な診断の手がかりにしてきました。


現在口臭に関する多くの情報が書籍やホームページで公開されていますが、「舌苔を物理的にとることはいけない」と主張している歯科医は私1人でしょう。
私は、口臭治療を開始した7年前から、この内科医達と同じ方法をとって短期間で物理的に舌苔をとることなく、健全な舌の状態を取り戻す事を提唱してきましたし、実際に臨床でも実践してきています。ほんだ歯科での治療では舌苔の物理的除去は禁止しています。これを行っている人は、舌のみならず唾液の状態が改善しないからです。
舌の状態を見て口腔生理学的立場から、口腔内生理状態を改善し、機能的な方法によって過剰な舌苔が付着しない本来の健康的な状態を取り戻す事こそ、医学的な取り組みと信じるからです。
舌苔を物理的に取り除く事は、胃がむかつく時に胃の内壁をブラシでこすっているのと同じ事です。もしも、胃にブラシが届くなら、同じ事をする人がきっとでてきます。


この掲示板の情報だけからでも、簡単に健全な舌を回復している人がたくさんいます。自宅でも取り組む事が可能なのでやってみる事です。結果はすぐに出る事です。
私の方法が正しいか、その他の口臭専門医の方法が正しいかは皆さんが考えればいいです。非常に簡単です。実際にやってみれば体験できるからです。


実際に治療では、舌苔の状態によってより具体的な生活指導や細かい食事指導なども必要なケースがあります。舌の状態はその人の生活状況や体調、口腔生理機能の状態を如実に反映しています。口臭が口腔内乾燥や口腔内粘膜の過敏が関与して発生している事から、この問題は深刻な事であると思います。


もっとも、さほど口臭が気にならないような人が、一時的な口臭を抑制する方法として、柔らかいガーゼなどで時々拭いさる事はそれなりに意味はありますが、治療として行いたいのなら改めるべきでしょう。多くの口臭で悩む人たちは、意味もなく治る事もなく延々と舌苔をブラシでとっている現実があるし、口臭なんて問題にならない人は舌を磨く習慣を持っていないことでもよくわかります。


自分の大切な赤ちゃんの舌をブラシでゴシゴシできる勇気のある人は続けてください。

HONDA流舌苔除去法ー2 名前:HONDA 9/14(金)00:45

ただ、舌をきれいにしておくことは口腔内環境をよくしていく意味からは重要で、あくまでも機能的に安全に行う事が重要です。
すなわち食後は食べたものが舌表面に残りやすいので、食後すぐに水を口に含み、口の天井を上手に使ってゴシゴシして味や臭気がなくなるまで数回清掃してください。
その水は飲んでもいいです。すぐに唾液に反映されるでしょう。舌の血行がよくなるし舌の運動にもなるし、さらに直後から新鮮な自浄性に富む殺菌性に富む唾液が出てきます。
こうすれば、舌表面に傷をつけることもなく安全に過剰な舌苔を付着させなくてすみます。さらに口腔内機能の改善にもなるのです。
無駄なお金と無駄な努力をせずに最小限の努力で最大限の効果をあげてナチュラルである事がHONDA流です。「HONDA流舌苔除去術」です。


でも、これは他の動物では普通にやっている事です。(赤ちゃんにはその名残があります。)動物を見習った方がいいと思いますが・・・



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